学生時代に力をいれたこと
2021.6.24

このブログを書いている今、6月の半ばですが、私にとっては一年で最も忙しい時期なのです。
私の仕事のフィールドの中心は、ゲームやIT系と音楽系の専門学校です。娘が生まれた年に勤務を始めましたから、かれこれ25年。私の人生の半分ほどを占めるキャリアになりました。当初はビジネスマナーを教えていましたが、就職氷河期と世間で呼ばれる不況の時代を経ている内に、授業内で希望学生の履歴書の添削や、面接対応を行う内にいつしか、そちらがメインになって「就職対策講座」を受け持つようになりました。
6月は企業の採用が履歴書やエントリーシート等の書類審査から、面接試験へ移行する時期で、いよいよエントリーの締め切りが迫り学生が慌てて書類を準備する最終段階を迎える時期です。まさに「夜討ち朝駆け」(笑)。授業内だけでなく、授業前授業後、お昼休みも返上で今、履歴書、エントリーシートの添削を行っているところです。
最近のエントリーシートの設問で多いのは、通称「ガクチカ」「ガクトリ」と呼ばれる「学生時代に力をいれて取り組んだ事」を問うものです。(ちなみに今年の問題点は、コロナ禍でスポーツやサークル、ボランティア、留学など、リアルな活動ができず、力をいれた体験がなく、学生はネタに困っています。)
「学生時代に力を入れて取り組んだこと」。かつて指導した学生の中に「それは今です。」と応えた学生がいました。「今って?」「今です。」禅問答のようですが、その学生の学生時代に一番力を入れて取り組んだことは、「就職活動」だったのでした。あるあるですが、もし皆さんだったらどうでしょうか?少し寂し気持ちになりませんか?
2017年立教大学で行われた「リーダーシップカンファレンス」では「社会に出て活躍する人は、どんな学生時代を送ったのだろうか」と、提言されていました。それは、「学生時代に豊かな体験を持った人」。
皆さんなら、どんな体験を語る事ができますか?
専務理事 由木千尋