ブログ

新年の目標について

2022.1.10

新年の目標について

新年を迎え10日ほど経ちましたが、改めまして明けましておめでとうございます。

今年のお正月は福岡は天気も良く、絶好の初詣日和でしたが、新型コロナウイルスの影響もあって晴々しい気持ちで過ごしたような気がしませんでした。

皆さんはどのようなお正月でしたか?

 昔から新年を迎えるにあたって、その年の目標を決めることが大切だと言われており、教員の時代には児童・生徒にそのような話をしていました。ところが自分自身はある程度こうしたい、ああしたいというものはあっても目標をきっちり決めて頑張ることはあまりありませんでした。それよりも将来的にああなりたいから、今これを頑張っておこうというタイプで、なんとなく、漠然とした目標に向かって今を充実させるという感じです。それは年齢を重ねただけではなく、いろんな学びを経験したこと、特にアドラー心理学を学んだことが影響しているのかもしれません。

 アドラー心理学で一番大切なものに「共同体感覚」という哲学・思想があります。「共同体感覚」とは、いわゆるより良い世の中を作っていくために必要なものです。特にアルフレッド・アドラーの晩年は共同体感覚の実践が重視されるようになってきます。また、アドラー心理学では、人間は完全な自分になることを求めて人生があるという考えがあります。最終的に完全な自分になることはなく、その前に人生を終えるのですが、理想の自分を目指して人生を送ると考えます。つまり、死ぬ直前まで理想の自分に向けて成長できると考えています。今の心理学からすると「それは哲学でしょう」と言いたくなるところもあると思いますが、100年前に生きたアルフレッド・アドラーの時代にはまだ哲学と心理学が明確に分離していない時代でした。

 このようなアドラー心理学を学んだこともあってか、近年の自分には「一人でも多くの人が幸せに過ごすことができる世の中づくりのために、自分に何ができるか」というテーマがあり、それに向けて一日一日、一年一年を過ごしています。学校長時代もその考えをベースに学校経営を行っていました。また、現在の法人や個人の活動もそこに紐づいています。

 そのためなのかどうかわかりませんが、今年も一年の目標は立てていません。

「一人でも多くの人が幸せに過ごすことができる世の中づくりのために、自分に何ができるか」を追求して、目の前の活動を充実させていきたいと思います。

 皆さんの幸せを少しでもサポートできればきっと良い一年になるはずです。

 今年もお力添えをよろしくお願いいたします。


                             代表理事 横田 秀策

Page Top