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お金にふりまわされず生きようぜ!

2022.2.25

年が明けてあっという間に2ヶ月が経ち、就職活動の解禁日(採用情報の公開、エントリー受付開始)とされる3月1日が近づいてきました。

今月は就活支援の集中講座や適性検査を用いた自己PR文章作成講座を全てオンラインで担当しました。就職活動では「どのように生きてきて、これからどのように生きていきたいのか」自分の軸が問われる場面が多々あります。学生から社会人への過酷な移行の時期、さらにコロナ禍でどう動いていくか翻弄されながらも、懸命に準備に取り組む学生さんの姿勢に感銘を受けつつ、少しでもより良い方向に進めるよう、心から願ってやみません。

「生き方」について考える上で最近ステキな本に出合いました。

田中靖浩/ウサミ著・秋山貴世イラスト(2021)

お金にふりまわされず生きようぜ!レストランたてなおし大作戦』です。

子どもにもわかりやすいお金の話「マネバナ」がテーマで、Facebookで先輩が魅力的に紹介されていて手に取りました。

お金の仕組みやお金そのものをどう捉えていくか本質を抑えていて、大人が読んでも非常に参考になる内容です。ストーリーは主人公ケントが、貯金箱の化身のウサギからお金について学び、両親が経営する閉業寸前のレストランの再起をどう促すか、友人や周りの大人たちとの関わりから話が展開していきます。

読み進めるうち、心に留まったことがいくつかありました。

・お金も友達だと思って丁寧に扱う、もらったお金はすぐにしまうようにする。そうでないとだらしなくなる。
読んでギクッとしました。思い返してみると子どものころ、お金に執着するのは恥ずかしいことだと教えられていて、お年玉をもらってもすぐにはしまわなかった記憶があります。その癖が今も抜けずにいるのかもしれない、私はお金だけではなく、自分の持ち物(洋服や身の回りの物)やひいては友人関係も丁寧に大切に扱えているだろうか、仕事と並行して家事育児に手一杯で視野が狭くなってはいないだろうかと内省し、お金も時間も人との関わりも大切にしたいと改めて思いなおしました。

・健康で友達と仲良く、勉強はほどほどに、ワクワクしながら、おもしろいことを見つけて楽しむことが大切。
この本でただ1つ引っかかったのは「勉強はほどほどに」です。勉強のしすぎでキライになったらいけない、勉強は続くからという意図でしたが、この無理やりしない方が良いという意味は理解できるけれど、興味を持ってどんどん取り組むのはとても良いこと、探究の時間が設定されたことを含め存分に生かしていけたらよいのでは?と意見したくなりました。私の価値観が大いに反映されているのかもしれません。

ワクワクの芽は学校の教科の中にもたくさん潜んでいる、詰まっていると信じていますし、ワクワクしながらおもしろいことを見つけて楽しむこと、すなわち好奇心が大切なのは大人にも言えることです。自分の琴線がふるえることやもの、そもそもの自分の傾向を大切に向き合えるとより良く生きていけるのでは、それは就活の時期にもその先の自分にも言えることだと雑感ながら思いました。

                                理事 吉次 恵美

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