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4月「卯月」

2023.4.06

4月「卯月」

 今年の福岡の桜は若干開花が例年より遅かったのか。4月に入って入学式の頃まで花散らしの風に逆らって咲いていました。

 私の仕事部屋の窓からは近くの霊園の見事な桜が見えます。一年の中で、この季節限定のそれは美しい風景です。

 「卯月」の「卯」は卯の花の卯であるらしく、「卯の花が咲くころ」の意だそうです。現在は卯の花と言えば5月から6月にかけて咲く花のようですから、やはり旧暦は現在の太陽暦に比べると一か月あまりズレていますね。他にも稲を植える月と言う意味の「植月(うゑつき)」「種月(うづき)」「苗植月(なへうゑづき)」が転じたとも。一年の最初を意味する「初」「産」の「う」から「卯月」となったと言う説もあるようです。

 いずれにせよ、新しいことが「産まれる・始まる」月であることは現代でも変わりなく4月は新生活が始まる月ですね。

 我が家でもこの春、変化がありました。長女は高校を出て東京の大学に進学して18歳で家を出ました。その下の長男は「東京の有名大学に進学して欲しい」という親の願いも空しく(笑)、福岡の大学に進学しコロナ渦の間もずっと家にいた者が、「福岡の企業に入社してずっと福岡に居て欲しい」という親の願いも空しく(笑)横浜に勤務することとなり22年間一緒に暮らした福岡を離れて行きました。本当に親心とはままならないものです。

 頻繁に連絡を取り合う長女と違って、これが男子なのでしょうか、この3週間音沙汰なしです。どうしているのかと気を揉んでいましたら、昨日のニュース番組で彼の会社の入社式の様子が放送され、息子の無事を確認いたしました(笑)。

 これから私たちの暮らしや若い世代の行先はにはどんな未来がやって来るでしょうか。まったく想像することができません。今日4月6日は勤務する専門学校の入学式です。今年も私たち講師は会場ではなく、自宅から配信で入学式を見守るのですが、入学者のおよそ6割が専門学校と言いながらも4年制の学生として入学して来ます。大学との垣根はどんどん低くなり、その内に卒業後ストレートに大学院に進学する学生も出てくるに違いありません。

 そしてこの春、妹のような年の離れた友人が50歳にして九州大学の大学院に入学されました。

彼女のように「学ぶ」事に貪欲な学生の為に、私自身も日々修練を重ねなければならないと気持ちを新たに致しましょう。

 それはそうと、友人のさる大学の学長先生が入学式の祝辞をChatGPTを使って作成されたようです。AIだのシンギュラリティだのは私の最も苦手とする所ですが、取り合えず今年はその辺りから学んでみます。

 遅ればせながら、新年の抱負でした。

                             専務理事 由木 千尋

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