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第二の人生に欲しいもの

2024.3.23

 20代の頃は、何となく55歳には仕事から引退しようと思っていました。50代以上の方には分かるかと思いますがタレントの大橋巨泉さんが50代で引退して気ままなリタイヤ生活に入り、その自由な生活が一時期週刊誌の紙面を躍らせていた影響もあります。

 が、今より20代の方が私自身もやりたいことが沢山あったからです。いつか、ではなく。今すぐ実行したいことを山ほど抱えていました。(詳細は省きます)

 今、還暦を過ぎて定年退職どころか定年延長も過ぎようとしているお年頃。なのに、引退するのが怖いと感じられて来たのです。やりたいことが無いわけではないのに、今すぐやりたいと思えるものが浮かばない。それどころか、段々と不自由になっているのです。

 周りを見回すと親の介護に文字通り奔走する友人たち。今年86歳の実母と同居する私にはとても他人事とは思えません。母はまだ、介護という段階には来ていません(ある意味あっぱれ!)が、年ごとに出来る事どころか出来ていた事が一つずつ出来なくなって来ています(やっぱりね)。

 「24日と26日はお夕食作れないから」と言う傍で「分かった25日と26日ね」と返す母。「いやママ、24日と26日だよ」「ああ、24日と25ね」と返答が返って来ると、もう何だかなあの世界です。で、カレンダーに書き込んでおくと「字が小さくて見えなかった」と。

 このような方を置いて正直、自分自身の行動範囲が狭くなっている気がします。

 更に、昨年年頭に孫が産まれたと喜んでおりましたら、今年中には第二号が産まれるようです。里帰り出産を希望する娘がいる以上、またまた自由が利かなくなるのでした。

第二の人生に欲しいもの

 ここで問題です。投資の世界では神様のように言われているウォーレン・バフェット氏は今年93歳。その総資産額は日本円にして14兆円とも言われています。新NISAの影響で、日本でも若い世代の投資に関する興味は高まっていると思いますが、皆さんはバフェットになりたいと思いますか?もし、彼と入れ替わることができたら、そうしたいと思いますか?

 JUST KEEP BUYING「自動的に富が増え続ける『お金』と『時間』の法則」を書いた有名なデータサイエンティスト、ニック・マジューリは20代の若者と入れ替われるなら、バフェットは喜んで全財産を差し出すだろうと著作の中で書いています。

 この本を読んで「なるほど、そうか」と納得いたしました。

 私たちの「生」には限りがあります。与えられた「時間」の中で、どのようにその「時間」を全うしたいか。若い頃には考えもしなかった当たり前のことを、この時になってようやく気付かされるのです。

 今、私の目の前には家族という荒野が広がっています。「荒野」は失礼か。でも、かなり厄介な代物です。私の考えや行動だけでは、どうすることもできない「事情」が日増しに大きくなるような気がするのは、私自身にも残された「時間」が少なくなって来たと感じるからです。

 その中で、少しでも楽しく少しでも充実して生きるために。これまでとは違う選択もアリだと思った、今日この頃。そのヒントはゆるい「繋がり」でした。

 今年のブログは小説のように関連すること関連しないこと(笑)を少しずつ書き足していくスタイルにしたいと思っております。で、「ゆるい繋がり」については次回。

宜しくお付き合いください。

                             由木 千尋

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