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アニメにおけるキャリアの金言 ③

2024.3.12

 アニメにハマってはや2年以上が経過しました。最近は、厚かましくアニメ愛好家と名乗るようになりました。「なぜオタクと言わないのか?」と疑問を持たれることがありますが、嫌なわけではありません(笑)しかし、「オタク」の方をリスペクトしたいので、使い分けています。半年に一度ほどお届けしているアニメにおけるキャリアの金言シリーズです。今回は第3回となります。

 

白と黒だけじゃない。世界のほとんどはグレーで、不安や怒りで渦巻いている。だからこそ、そこに手を差し伸べなきゃ。

緑谷出久(僕のヒーローアカデミア)

 「僕のヒーローアカデミア」は、ヒーローが職業として存在し、ヴィランから市民を守るために活躍する世界で、ヒーローに憧れ、ヒーローになるために雄英高校に入学した主人公 緑谷出久(みどりやいずく)と仲間たちの成長と、ヴィランとの戦いを描いたお話です。物語はヴィランによる攻勢で、ヒーロの権威が失墜し、世界が混沌とした状態になって行きます。この言葉は、元ヒーローで、ヒーロー社会に失望したレディ・ナガンと対戦した緑谷出久が、レディ・ナガンに語った言葉です。

世の中は白黒つくことよりもグレーで、しかもグレーでも濃淡がかなり分かれるものです。そこをどうするかによって世の中のあり方が決まってきます。より良い世の中を築こうとした時に避けられない課題なのです。

 

人生は戦闘に負けた時にこそ、経験値が入るものなのよ

日南 葵(弱キャラ友崎くん)

 「弱キャラ友崎くん」は最強ゲーマーであり、リアルでは弱キャラである主人公友崎文也が、凄腕ゲーマーであり、リアルでも強キャラである日南 葵の指導で、リアルな人生においてゲームの攻略法を参考に強キャラへと変化・成長していくお話です。日南から出される課題に対して、最初、主人公はうまく対応できません。先ほどの言葉は、その時に日南が言ったものです。日南は、ゲームではゲームオーバーになり、プレーをやり直す時に、最初からやり直すパターンと、途中から状態を引き継いでリトライできるパターンがあると述べます。そして、人生というゲームは引き継ぐパターンであり、どんどん戦った方が得だと話します。さらに、人生のゲームオーバーには他のゲームと全く違う特徴が一つあるとして先ほどの言葉を言います。

 プロ野球の名将だった野村克也さんが「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし」と語ったことは有名ですが、まさにその言葉につながるものがあります。人生は負けても経験値が手に入り、途中の状態をある程度引き継ぐことができるのです。だから、チャレンジし続けた方が得なのです。チャレンジへの勇気を持てる言葉です。

 

素質に沿った生業(なりわい)を選ぶってのは、必ずしも幸福なことだとは限らない。何をしたいのかを考えずに、何をすべきかだけで動くようになったらね、そんなのはただの機械、ただの現象だ。人の生き方とは程遠い。

ナタリア(Fate Zero第2シーズン)

「Fate ZERO」は、全ての望みが叶う聖杯を手に入れるために第四次聖杯戦争に挑んだ7人の英霊と、そのマスターのバトルダークファンタジーです。暗殺した魔術師の影響で乗客・乗組員全員がグールー(ゾンビ)となった旅客機で窮地に陥ったナタリアと、ナタリアから「狩人」として育てられた地上の衛宮切嗣(エミヤ キリツグ)が最後の交信を行います。カタリナは切嗣が幼い頃から優れた暗殺者としての素質があったことを認めた上で、語った言葉が先ほどのものです。

 「素質に沿った生業」とは能力・スキルがある、または才能に恵まれた仕事と捉えて良いでしょう。能力・スキルや才能ばかりで仕事をしていると、「ただの機械」「ただの現象」に過ぎないとナタリアは言っているのです。そこには思いや大切なものがないわけです。やはり、思いや大切なもの、つまりビジョンや価値観がないと「ただの機械」「ただの現象」に過ぎないということなのです。仕事を本当に意味あるものにしていくためには欠かせないものです。

代表理事 横田 秀策

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