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今、プリンを食べる決心

2024.5.10

 前回のブログに「家族という荒野」と言うフレーズを使いましたら、このフレーズに思わぬ反響がありました。主に女性からの反響です。
 日々を「生きる」のではなく、日々「生活する」生活者の声なのでしょう。(私の声が駄々洩れになったかもです。)
 時には、そんな心の声を漏らしてもいい。60を過ぎて逆に素直に自分を表せるようになりました。
 20代の自分は頑なです。20代の半ばで重要なポジションを得ると、自分の未熟な部分を他人に悟られてはならないとばかりに背伸びをして、体験が少ない所を知識で武装し「できる」を演じておりました。今から見たらとても「きつい」生き方です。
 仕事で評価されなくては次に繋がらないフリーランスという職業は、自分から望んで選択したものではなく、時代背景の中で半ば選択肢としてそれしかないと言う危機的状況からの唯一考えられる働き方でした。その選択に至る過程には様々な事情が絡み合うのですが、恐らくそれを私は生涯語らないでしょう。ジョハリの窓で言う「秘密の窓」は自分だけが知っている事で、語らなくてもいい。語らない自由がある事を後に知って、救われました。(変な言い方ですが、秘密を持っていることは罪悪感を持っていることに等しいと
考えていたのかも知れません。)

今、プリンを食べる決心


 さて今回のブログの表題「今、プリンを食べる決心」。なんのこっちゃ!
柿内尚史さん編集の著作「このプリン、いま食べるか?ガマンするか?(後悔しない時間の使い方)」(飛鳥新社)に「人生には4つの時間しかない」と紹介されています。
「幸福の時間」 やりたいこと、喜びを得られることをして幸せを感じる時間
「投資の時間」 目的の為に努力している時間
「役割の時間」 やらなければならないことをしている時間
「浪費の時間」 無意識に過ごしてしまうムダだと感じる時間

書籍「このプリン、いま食べるか?ガマンするか?」より抜粋

 ・プリンを食べることを選択 →今の時間を幸せに過ごしたい!幸福の時間を選択
 ・プリンをガマン →目標(ダイエット)を達成したい!投資の時間を選択
 
 大好きな喫茶店の硬めのプリンを目の前にして起こる葛藤から、4つの時間について、そして「幸福の時間」「投資の時間」について、それぞれが持つ感覚的特徴を紐解いている著書です。

「幸福の時間」を選ぶと得られること
・満足感
・充実感・達成感
・快感
・やすらぎ感

「投資の時間」を選ぶと得られること
・将来の満足感
・将来の充実感
・将来の達成感
・将来の快感

 なんと私は「投資の時間」と「役割の時間」に多くの時間を割いてきたことか!!
そして言うまでもなく「投資の時間」の中にある「将来の・・・」と言う「将来」は私にとっては恐らくもう20年もないのです。そこでこの表題。もうガマンはやめて「今、プリンを食べます!」と宣言致します。では「今、プリンを食べる」の私にとっての「プリン」のお話を、次回書けたらいいなぁと思います。次回を予告しても、中々そうならないかもです。


 追伸:2月から4月にかけて、今年は死ぬほど暇でした。一日中、NetflixやAmazonprime、Disney+で韓国ドラマや映画漬けの日々を送っていました。(延べ20作品ほど、しかも韓国ドラマは平均16話。日本のドラマの倍近く長い。)これを私は時間を浪費した!ともう反省しておりましたが、実は「幸福の時間」を過ごしていたのでした。視座の転換(ここで、この言葉を使うのか〈笑〉)素晴らしい!

由木 千尋

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