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ハプンスタンス・ラーニング・セオリーで本格的な活動へ

2022.5.10

ハプンスタンス・ラーニング・セオリーで本格的な活動へ

(一社)FCC GROOVEは若者のキャリアサポートのために立ち上げましたが、なんとか1周年を迎えました。この一年、よちよち歩きの法人をサポートしていただいた皆さま、本当にありがとうございました。この1年間、順風満帆とは言えませんが若年層対象のオンライン講座に取り組んできました。2年目を迎え、皆様のおかげを持ちまして、ようやく本格的な活動を始められそうです。

 きっかけは、JCDA(日本キャリア開発協会)福岡地区会の活動で昨年までY中学校でお世話になった校長先生がH中学校へ異動されたことでした。キャリア教育の手応えを感じておられた校長先生からH中学校でもキャリア教育のサポートをお願いできないかというご相談がありました。Y中学校でお世話になったこともあり、個人的にお引き受けしました。

 実はH中学校には、以前、教頭時代に一緒に勤めていたT先生がいると思い、久しぶりに会えると思って楽しみにしていました。T先生は素晴らしい英語教師で、生徒の成長を大切にする先生でした。自分が主催する学習会へも参加してくれていました。

 ところが、校長先生に尋ねたところ、なんと一年前に退職していました。正直驚きを隠せず、そして、老婆心ながら「生活できているかな」など心配になってきました。

 そこで、すぐにT先生に連絡をとり、会いました。話を聞けば、T先生は退職後、学習塾を意欲的に経営しており、私の中にあった心配が取り越し苦労とも言えるものでした。学習塾では、T先生らしく、いろんな職業の方を招いて話を聞く、キャリア講演会みたいなものを既に実施しており、さすがT先生だなと感心しました。

 そのT先生の学習塾で月1回程度のキャリア講座を行うことになりました。6月に第1回を行いますが、最初は保護者対象の講座を実施します。テーマは「VUCA時代の子どものキャリアの育て方」です。子どものキャリアを育てるために最も重要なポイントと、そこへ保護者がどう関わったらよいか、ワークも交えて保護者と考えていこうと思います。そして、第2回以降は、生徒向けに講座を行なっていきます。継続して講座を行えるので、これまでよりもワンランク上の、クオリティの高い効果を期待できるのではないかと思います。

 たまたま、Y中学校の校長先生がH中学校へ異動になったこと、そして、その校長先生が自分にキャリア教育のサポートを依頼してくれたことなど、偶然が重なって学習塾におけるキャリア講座が実現しました。まさにクランボルツ博士のハプンスタンスラーニング・セオリーです。学習塾という枠組みの中で、子どもたちや保護者のより良いキャリア作りをサポートできることは当法人の設立趣旨から考えても、たいへん嬉しいことで、法人として大きな一歩を踏み出せる感じです。

 これからどのような展開が待っているかドキドキワクワクします。ドキドキワクワクを楽しみながら、より良いキャリアサポートを行いたいと思います。

                             代表理事 横田秀策

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