睦月
2023.1.25
一月を古語では「睦月(むつき)」と言います。お正月を迎え、親類知人が互いに往来し仲睦まじく過ごす月であることから「睦まじい月」とする説が有力。
一年で最も寒さが厳しい頃であり、私自身が生まれた月でもあります。
還暦を超えるとその由来の通り(干支・十干の組み合わせによる暦が60年で一巡することから、元の暦に還る=還暦)自分の人生にさえ、子として生まれ親になり、その子が成長して親になり孫が生まれて祖母になると言う不思議が起こっているようです。
そしてようやく「何かを成す」と言う人生の呪縛から解放されました。
「何の為に生きるか」その人生に目的や意義を求める時代が我々にはあります。若い頃は野心家であったので、私にはありました。
ポジティブ心理学においても、マーティン・セリグマンが提唱するウェルビーイングの5つの指標であるPERMAにも
P positive emotion ポジティブな感情
E engagement 没入・没頭
R relationship 良好な人間関係
M meaning 人生や仕事に意味や意義を感じる
A achievement 達成感
人生や仕事に意味や意義を感じるという項目が。
一方でキャリアコンサルタントが必ず学ぶドナルド・E・スーパー博士が提唱したライフ・キャリア・レインボーというキャリア理論は
人間は「子ども・学生・余暇を楽しむ人・市民・職業人・配偶者・家庭人」の7つの役割を年齢や立場に応じて時には一つの役割だけではなく一つ以上の役割を重複して使い分けていると説明されています。
還暦を越えて今、私自身が思うところは、何かを成すことよりも私に与えられた役割を全うしたいと言うことです。この世に生まれて何もなさず何も残さなかったとしても、大切な人たちの為に私に与えられた役割を全うできれば、案外に良い人生なのではないか。
そんな事をこの睦月に改めて思うのでした。
専務理事 由木 千尋