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経験から転用できる力

2023.2.25

 寒暖差はまだまだあるものの、毎年楽しみにしている大三島の柑橘(ポンカンやはるみ、たまみ等)が自宅に届き、そのフレッシュな美味しさに触れて、早くも春の訪れを感じています。

経験から転用できる力

 今月はいつも伺っている大学で就職支援の集中講座を担当しました。

 就職活動はインターンシップも活動に含めると既に始まっていて、学生さんの講座に取り組む意欲は相当高く、講師の私も連日背筋が伸びる想いでした。

 昨年度はちょうどコロナ真っ只中で全てオンラインだったので、試行錯誤の連続でした。オンラインの場合、グループワークの様子を知るにはブレイクアウトルームに入り、それぞれの対話にある程度耳を傾けて初めてどう関わるか、声をかけるか(かけないか)決めることができます。雰囲気や様子はメインルームからはもちろんわかりません。

 一方、対面では全体の様子を見ながら、グループの会話や非言語の動き(態度、例えば身振り手振りや視線)ですぐに駆けつけることができるため、グループワーク中心の場合はやはり対面でやり取りできると助かる!と実感しました。

 これに関して、今回大きな気づきが一つありました。これまでもグループワーク中は巡回して様子を見てきましたが、今回は自分の反応スピードがやけに早く、非言語の動きで何に困っているか、すぐに気づくことができたように思います。(※当社比ならぬ自分比です)

 20名と少人数だったこともありますが、理由は自分の中で明白、まだまだ言葉で充分に伝えることのできない子どもを育てているうちに鍛えられた力のように感じています。育児と仕事は別物と捉えられる風潮もありますし、両立はとても難しいものだと感じています。ですが今回の、「育児能力は仕事にも良い作用を及ぼす」という気づきは仕事に没頭できずに焦りを感じる自身を励ます、良い経験になりました。

 学生時代に力を入れたことを整理する際に、その経験で得た力を他の場面に転用できたかどうか、学生さんに問うことがあります。年齢に関わらず、様々な役割を担いながら、得た力をどう生かしていくか、これまでもこれからも内省していきたいと思います。

理事 吉次 恵美

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