2024年の幕開けは劇的です。
2024.1.02
のんびりと元旦を過ごすつもりでした。朝からお屠蘇を頂き、いつものようにご近所の氏神神社にお参りし。自宅に戻っておせち料理をあてにお昼からお酒を酌み交わして、いい心持でソファーでうとうとしていたら・・・
「早く逃げて下さい!!」TVから流れて来るとんでもない声で目が覚めました。一瞬何が起きたか理解できません。TVのチャンネルを回し、各局がほぼ同じように「にげて」の大きな文字のテロップとともに津波の到来を警戒するニュースを繰り返し流しているのを見て、脳が遅れて理解しました。
「令和6年能登半島地震」。
こんな幕開けを誰が予想したでしょうか。新年を迎えたら、「この一年をこう過ごしたい。あんな事もしたい。」と、あれこれ胸に抱いていたものが全部吹き飛ぶかのようなインパクトでした。
このブログも2024年は「旅をテーマ」にして書こうと計画していました。これまで四字熟語や旧暦の月の名称など、統一したテーマで書いて来て、昨年末に思いがけずお会いすることが出来た、APU立命館アジア太平洋大学の元学長・出口治明さんの人生のテーマが「本・人・旅」だと伺って、私も大好きな「旅」をテーマにしたいと思っていたのです。
人生を旅になぞらえたり、マラソンになぞらえたり。兎角、計画通りにいかないのが人生であると言いつつも、正に「一寸先は闇」。何が起こるか全く予測不可能なのでした。
であれば、今この時を刹那的に生きるのかと言うと、それは私らしくありません。
60数年生きてきて、ようやく「自分らしさ」の一端が分かって来た今日この頃。私らしさの一端は「諦めの悪さ」なのです。
ピンチに陥ったり、不満足な結果が待っている時に、より大きな力が湧いて来るのです。「まだ、出来る事があるのではないか。まだ、見落としている何かがあるのではないか」とジタバタし、最後まで諦めない。そんな時に心のうちにある言葉がこれまた不思議です。
「座して死を待つよりは、出て活路を見出さん」。
三国志の中で、諸葛孔明が弟子に語った言葉だそうです。「そうです」と記しているのは、私は三国志がかなり朧で、どの場面であるか覚えていないからです。
ですが、この言葉を胸の内に唱える時、不思議と新たな力が沸き上がってきます。もう、出来る事は何もないのではないかと思っても、意外に活路はあるものです。諦めさえしなければ。
新年の冒頭にふとまた、この言葉を胸の内でつぶやきました。だから、立ち上がろう!何度でも!石川県は良き思い出の地です。日本の中でまた何度も訪れたい場所の一つです。
輪島も前回の旅では訪れることが出来ませんでしたが、次はきっと復興した伝統息づく輪島へ旅することを夢にみます。
そしてこの夢は必ず現実になる。
2024年1月2日 専務理事 由木 千尋